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檸檬色の爆弾

諸々の感想/旅行記/ フランス語学習

「留学」遠藤周作 読了

文学

留学 (新潮文庫)

留学 (新潮文庫)

  • 作者: 遠藤周作
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1968/09/27
だいぶ前に読み終わっていた。借りた日にはすでに半分くらい一気に読んでしまえるくらい遠藤周作の文章は読みやすい。(好みの問題か?)

ルーアンの夏」「留学生」「爾も、また」の三つの話で構成されており、それぞれに共通するのは日本人がヨーロッパに行き、文化の差などに打ちのめされる、というものである。
私が好きなのは2つめの「留学生」。
「沈黙」につながる話だと思っている。
他の2編は共感と羞恥心に苛まれ、苦しくなりながら読んだ。外国、特にヨーロッパに留学した人なら必ず感じたことがあるはずの、挫折、屈辱、恥、なんてものが細かく(ささやかなものまで)書かれている。遠藤周作が留学していた時といまではかなり状況は違ってくるとは思うが、私もルーアンに留学していたし、パリでもたくさん時間を過ごしたため、本作に描かれたものの20分の1に薄められたようなものは感じていた。懐かしい。恥ずかしい。しかも、「ルーアンの夏」の主人公は工藤、というのである。運命かな、なんて思ったりもした。(残念ながら私は男でもないし、神学生でもないが)

遠藤周作の作品はまだ全然読んでいないので、他のも触れていきたいと思う。